Selenastyle Japón

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プンタカナ事件〜旅行中、恐怖のドライブ体験で感じたドミニカ共和国の問題

今回のドミニカ滞在中、いまだかつて経験したことのない大きなお金のトラブルにみまわれてしまいました。

もう忘れてしまいたい話ですが、やはりこれは他の人にも知ってもらいたいことも含まれているトラブルでもあったので、ここに書きとめておこうと思います。話は長くなりますので気長に読んでいただければと思います。事実を書いていますが、私の勘違いなどもあるかもしれませんので、間違っている情報などに気づかれた方は指摘をいただきますと幸いです。(2017年11月4日現在の話です。1USドル=47ドミニカペソ)

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● ドミニカを案内してくれる現地人を紹介してもらえるかも

今回一緒に旅をする友人がドミニカ旅行のことを出発前日に友人に話したそうです。するとその話を聞いて、ちょっと遠い繋がりだけど現地のドミニカ人を紹介できるかもという話になったそうです。そのかた曰く、そのドミニカ人は真面目で信用できて、軍での勤務経験もあるのでボディガードにもなるような人だとのことでした。ただ、サントドミンゴに住んでいる人ではないらしいと。

私は正直なところ、遊びに行くのなら公共交通機関を使って自力で行けばよいと思っていたのと、それかリゾートホテルに泊まるのだからツアーデスクを利用してもいいと思ってました。何せ今回はたったの3日しかなかったので、地方に住んでいるらしい知らない人を頼ったりして連絡がうまく取れなくなったりだとか、変に気を使ったりするぐらいならその方がよかったのです。しかし友達は反対で、多少費用が高くついてでも信用できる(らしい)現地の人を頼りたかったようなのです。

とはいえ私にとっても初めての国であったし、公共交通機関が絶対安全だとも言い切れず、何かあっても責任は取れない。ここはドミニカをそうとう怖がっていた友人に合わせる方がよいのかなと思って、それ以上言うのはやめておきました。

● とりあえず会うことに

結局そのドミニカ人の連絡先だけをもらい、私たちがドミニカについてからも連絡はしていなかったのですが、そのドミニカ人を紹介してくれた人が「彼が予定入れずに待ってるらしいから連絡してあげて」と私の友人に連絡をしてきたのです。これは悪いことしちゃったなと思ってホテルからそのドミニカ人に電話をかけたのです。その時に彼がプンタカナに住んでいることがわかりました。

プンタカナはサントドミンゴから車で4時間かかるところです。でも私たちもプンタカナの綺麗な海は一目見たいと思っていたので(せっかくカリブ海まで来たんだし)、なんとなく流れで連れて行ってもらうことになったのです。

● まてよ。この人本当に信用できるの?

コンサートの翌日、ほとんど睡眠をとらないまま待ち合わせしていたホテルのロビーへ。約束通りそのドミニカ人はホテルのロビーへ来ていました。挨拶だけかわしてさっそく車で町を出ました。

高速にのってしばらくすると、彼のお母さんが働いているという売店に立ち寄りました。そこでまず「おかしいな?」って思ったことが発生。


・運転するのに大瓶ビールを買って車に持ち込み、その後それを飲みながら運転。

ラテンの国ならまぁ酒飲んで運転する人たまにいるけど、初対面の他人を乗せてるというのにこれはやめてほしかった。でも彼は友達の知り合いというのもあるし、ここであまり険悪にもなりたくなかったのでとりあえず黙っていました。

が。他にも

・スマホをいじりながら運転
・運転中にオーディオを操作して曲を変える

その間、前を見ていないんです。
こんな危なっかしい運転されて、こんなところで事故で死にたくないってずっと思ってました。

途中、自分は昔日本人と付き合っていたという話をしだして、名前を聞いてみたら聞いたこともないような、本当に日本人なの?って思うような名前だったのです。おそらくアジア人だったのは確かで日本人ではなかったのでは。自分の付き合っていた彼女の国もよくわかってないとか、一気にこの人に対する信用がなくなりました。

● とりあえずはまだ平和な感じに

私は帰りのことを少し考えていました。片道4時間もかかる旅を1日2往復もしてもらうのは悪いなと思ってたので、帰りはプンタカナからサントドミンゴまでバスで帰りますといいました(寝不足だったので正直、バスで爆睡したかったのもあったし)。プンタカナを出るバスは確か夕方3時とか4時とかけっこう早めの時間だったので、海を見るだけでとんぼがえりになってしまうかもと覚悟はしてました。すると彼は「自分は2往復するのは構わないけど、バスは8〜9時ぐらいまであるから、自分たちがそうしたいならそうすればいい」との返事が。

その後、プンタカナに着く手前でご飯を食べました。魚介が食べたいと思ってたのでリクエストして連れて行ってもらいました。魚介スープと飲み物1杯ずつ頼んだだけで2000ペソ(約42USD)近くし、やはり物価の高さを感じます。まだこの時点でも「彼に世話になっている」と思っていたので、ここの食事は私たちが払いました。


途中いろいろ立ち寄ったりしたので、プンタカナに着いたのは結局夕方の4時頃でした。この頃にはすでに涼しくなっていて、海に入ると少し寒そうだったので私たちは海辺に座って1時間近くお喋りをしていました。その間に帰りをどうするかと、彼にいくら払うかについて少し話したりもしました。

こっちのバスはクーラーがきき過ぎて車内がすごく寒いとネットで見た気がしたのと(私たち上着を持ってないうえに短パンだったので)、たぶんバスはもうないような気がしたので、結局帰りも彼に送ってもらおうと決めました。彼にはガソリン代+お礼のつもりでだいたい50〜60ドルぐらい払うつもりでした。

● 恐怖のドライブの始まり

帰り道の途中、彼の方から「ところで今日の旅についてお友達(このドミニカ人を紹介してくれた人)からいくら払うように言われてる?」という質問が。私たちは費用のこと何も言われていなかったので、その通りに伝えました。すると彼は、自分のTarifa(定められた料金)とやらについて話だし、私たちに「350USD×2」を請求してきました(1人につき350USDなのか1往復が350USDなのかはわからないが)。

この時にまずぼられてるなと感じたのですが、彼は「これは正規料金であり決してだましてなんかいない」といい、同僚だか友人だかにあちこち電話し始めて自分は間違ったこと言っていないという確認と主張を始めました。

でもここで、疑問。

・彼はなぜ旅行業をしてることをずっと言わずにいたのか?(職業は肉の卸業者みたいなことを言っていた)商売としてやってるならなぜ、初めに会った時に料金の話をしないのか、名刺などを渡してこなかったのか。

これを問い詰めると、彼はだんだん大声で早口になり、次第に豹変して怒鳴りだしました。当然何言ってるかわかりません。しかも私たちは恐怖感でいっぱいでした。

ドミニカはガソリン代がすごく高いとかそんなことを途中話していたので、ここで私は今までにかかったガソリン代と高速代のレシートを見せてほしいと頼んだら「そんなもんあるわけない」といわれたけど(商売してるならそれもおかしいと思うが)、最後にいれたガソリン代のレシートが1枚だけあったのでそれを見せてもらいました。

・1回の給油で1000ペソ(約21USD)払っていた。

片道で2回給油していたので、これを2往復だと8回の給油。高く見てあげてる気がしたが、単純に8000ペソ(約170USD)ということになる。

・高速代は料金所ごとに100ペソ(約2USD)。これは私が自分でチェックしていた。

料金所が何回あったかまでは覚えていなかったが、片道3回ぐらいとしてこれを2往復だと大体1200ペソ(約25USD)。

ガソリンと高速代で約200ドルは払わないといけないなとここで思う。350ドルというのはそれにサービス料や時間拘束分を含めたものなのだろう。確かにぼったくられているわけではなさそうだから350ドルという料金は払わないといけないのかもしれない。

しかし、だ。

私はこの人の態度が気に食わなくてしかたない。

勝手にツアーみたいなものに参加させられてたうえ、運転中に酒は飲むわ怒鳴りだして脅される。


だから素直に払うといいたくなかった。(※ここは私の反省すべき点かもしれない)

それにこんな高いって始めから知ってたらプンタカナまで行かなくても良かったし、仮に自力で行ってたとしてもサントドミンゴからの1往復分で済んだわけだしこんな高いお金を払わずに済んだはず(これも一生懸命彼に伝えたが、私が話すことに全く聞く耳をもってくれなかった)。

彼にもし良心というものがあるのなら、それを始めに言ってくれればよかったのだ。でも金になると思って何も言わずにプンタカナから4時間かけてサントドミンゴまで来たに違いない。

それよりも何よりも第一、そんな現金マジで持ってない。たった現地3日間の旅行でそんなにお金使うつもりなかったからそもそも用意してなかったし。ホテルに戻って2人のありったけのお金かき集めればなんとかあるかもしれないけど、このあとメキシコにも寄るし、できれば有り金全部払ってしまうのは避けたかった。

だからとりあえず「騙していないのはわかったし疑ったのも悪かった。でも払えるだけの現金を本当に持ってない」と下手に伝えた。さっき私が彼にレシートを見せてほしいと言ったのが相当気にくわなかったらしく、彼は私に対してかなり攻撃的になっていたのと、友達も泣いちゃってたから、これ以上言い争いをしない方がいいと思ったので少し下手にでるようにしたのです。

すると彼は車を高速の脇に止め『じゃぁどうするんだ?銀行に行ってお金おろすか?』と言ってきたのです。

そんなことまでさせるか?と思ったけど、素直に従わないとこのままもう帰れなくなる気がしたのでそうすると返事しました。

● これって軟禁・・・?

知らない街に連れて行かれ、そこで彼の友人とやらがバンに乗ってきました(おいおい、そうきたか)。そのままショッピングモールへ向かい、モールの中にある銀行窓口に連れて行かれたのです。私の友達が日本のクレジットカードを出し、お金をおろしたいと言ってみたものの、「ここではできないから隣にあるATMでやってください」と言われました。銀行員もそうとう変な目で見てたに違いない。

友達のカードはインターナショナル仕様ではないのでお金をおろせないことはわかっていた。実際にATMで操作までしてみせ、やはりできなかったと彼に伝えると、今度は私に視線を向ける。私もその時クレジットカードを持ってたし、私のはたぶんお金がおろせる。でも意地でもここで出したくなかった。(※ここも反省点)
だから「とりあえずホテルに戻れば私のカードと現金が少しある。だから早くホテルに帰してほしい」と言いました。本当に一刻も早くこの状況から逃れたかった。彼はそうとう不満そうだったけど、そのまままた車に乗ってサントドミンゴへ。

車内では私の友人が前の助手席に座り、私はその後部座席に座っていました。私が後ろから彼女に何か話しかけると、彼は「何を話しているかわからないからスペイン語で会話しろ」と要求してくる。いやだったから友達との会話もできなくなりました。

これって・・・な、軟禁?!

 

早く帰りたいと言ったのに、また彼のお母さんが働いているという売店に勝手に立ち寄られました。こともあろうか、彼はそこでラム酒のボトルを片手に帰ってきたんです。私の友達もここでビールを買ったのだけど、彼は外で待っていた私に向かって「いいか、オレの酒代はちゃんと自分で払ったからな」と吐き捨てるように言ってきました。私、何も言ってないのに・・・

そして信じられないことにそのラム酒を飲みながら高速道路を運転するのです。その後の給油のお金もなぜか私の友達が払っているし。そこでもひとことふたこと言ってやりたかったけども、逆上されると困るし聞く耳ももたないだろうからやはり黙っていました。

酒を飲んでいるので当然、運転は荒くなる一方。しかし何も言えない。というか言っても無駄だと思った。

事故って死んじゃうかもしれない・・・。

そっちの恐怖のほうが大きかった。
とにかく早く無事にホテルに着いてほしい。
ひたすら願うだけだった。

●●● ●●● ●●● 

なんとか無事にホテルへ着いた・・・。

が。

友達が部屋にお金を取りに行く間、私には車の中で待っているように言われたのです。

人質・・・?!

まぁ、ここは大型リゾートホテルの目の前だし、ただでさえアジア人は目立つ。このまま誘拐とかそんなことにはたぶんならないだろう。あと少しの辛抱。

友達がお金を持ってくると、今度は私がお金を用意しに部屋へいきました。さっき友達が払っていたガソリン代を勝手に少し差し引いて、少なめにお金をもって行きましたが・・・金額を確認することもなく

私たちは無事に解放されました。

● 解放された後にいろいろ思ったこと

私の友達はこういった状況でも笑顔で対話できるような人で、もう「何とかしてでも払うから」という態度を見せていたので、彼は彼女に対しては心を開いていたように思います。しかし決して笑顔を見せず、最後まで警戒心をむき出しにしっぱなし、ひとことも「払う」とは言わなかった私に対してはかなり攻撃的でした。本当にヤバいなと思ったら私もそこで「払うから勘弁してほしい」と言うつもりでもいましたが、結局私は最後まで「払う」とは言いませんでした。払わないとも言いませんでした。

ラテン人を相手にした場合、私のこの態度は間違っていたのだろうか。いろいろ考えてたらやはりこんなに意地を張るのは良くなかったのかもしれません(大いに反省)。もうこんなことにならないことを願いたいけど、もし起こってしまったらやはり態度を改めるべきなのだろうか・・・。

あまりもう考えたくない。

それよりもまず、こんなトラブルがもう起こらないようにすることが大事。

今回のこのトラブルは以下のことが原因で引き起こったものだと思っています。

・私たちにとって遠いつながりの友人だったために、それぞれが顔をたてたいという思いで物事をはっきり伝えなかったこと
・私にとっては全く知らない人たちだったが、友達が友達の顔を立てたいんじゃないかと変に気を使ったり、何より友達がドミニカをすごく怖がっていたし、大丈夫だよと言い切れない私も遠慮してしまい、結局自分を出さず曖昧に友達に投げてしまったこと
・始めからいろいろな小さな確認を怠っていたこと
・物価についてよく知らなかったこと

ドミニカはとにかく物価が高いなと思いました。現地3日間だけの旅行だったのであまり気にせず消費していたけど、よくよく考えるとやっぱり高いです。

 

今回私がはじめに彼を疑ってしまったように、彼らはきちんと正規料金を伝えてるのにぼられてると勘違いして自分たちが疑われるのがすごく嫌だと嘆いていました。これは物価高の背景にある、ドミニカの人たちを苦しめている問題のひとつなのかもしれません。この記事で伝えたかったのは、恐怖体験よりもこの問題のことだったのです。

 

私の今回の体験で、ただドミニカ共和国を印象悪くだけいうのは間違いなのかなと思っています。
 

内容の濃い、長い一日でした・・・

 

ちなみに途中から乗ってきた友人らしき人はずっと私の隣に座っていたけど、時々笑顔で世間話してくれたので、この人は何も悪くないと自分に言い聞かせて、一生懸命作り笑いで答えるようにしていました。怖い人ではなかったと思います。


その後寝不足ですぐにでも寝たかったけど、腹の虫がおさまらなくて眠れそうになかったので、ホテルのテラスバーで潮風にあたりながら少し落ち着くまで飲みました。

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こちらがその時の酒とつまみ。ドミニカ共和国最後の夜。

本当にホッとしたひとときでした。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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